憧れのクリスマス
大叔母はおしゃれな人だった
大正生まれの彼女は外語大学を卒業し東京で通訳をしていた
生涯独身だった彼女は、ぼくたちきょうだいをとても可愛がってくれた
クリスマスになるとそれはそれはおしゃれでカラフルな贈り物が彼女から届いた
昭和時代には眩しい外国製のキラキラとしたおもちゃやカード
それらを飾ると見慣れた部屋にも北欧の風が吹き、サンタクロースがやってくる気配がした
ぼくが家族をつくってから始めたクリスマス
いつもイメージするのは大叔母からの贈り物
できれば暖炉がほしいけれど
それはもっと先のお楽しみにしておこう
今年も靴下いっぱいにお菓子が入り
ツリーの足元にはキミたちの欲しいと願った物がサンタクロースから届けられていることだろう
☆手作り靴下にアイロンビーズ でイニシャルを作ってぶらさげて